Running Writer

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“走る”フリーライター・三河の、ランニングブログです。日々のトレーニングやレースレポートなどを、ランニングを楽しむための情報を中心に発信中。仕事や家族などその他の情報は、別ブログ『いいでしょ?僕の人生』で綴っています。


昨日(2015/6/6)は、「柴又100K」に出走してきました。この大会、私にとってはどうしても外せないもの。なぜなら、わが町・葛飾を舞台とした大会だからです!

寅さんで有名な柴又をスタートして埼玉県・茨城県へと繋ぎ、そして再び柴又へと戻ってくる100kmの道程。ほとんどが河川敷なので、正直に言って楽しいコースではありません。しかし2,500名ものランナーが、わざわざ100km走りに葛飾まで来てくださるのです。これは地元民として、盛り上げないわけにはいかないでしょう。
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となれば、もちろん仮装での参加!実は初めて仮装して走ったのも、この柴又100Kだったんです。第1回大会から3年連続、トウモロコシで出走。果たして、どんな大会になるのか!?

※過去のレースレポートはこちら→(第一回大会 ・ 第二回大会

■雨に打たれてスタート待ち
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会場までは、自宅から歩いて約15分。仮装した状態で向かうと、地元の方から

「どこ行くの?」
「今日走るの?」

なんて声を掛けられます。子どもが大きくなったら、

「友達に見られたら恥ずかしい!やめて!」

なんて言われちゃうのでしょうか。まぁ、それはまだまだ先のお話です。たぶん、それでもコッソリ続けるんでしょうけどね。

会場へ到着したのはスタート40分前。江戸川河川敷に設営された会場には、すでに大勢の方々が集まっていました。今回から“アーリースタート”が導入され、走力に不安のある方は、通常スタートより1時間前から走り始められます。到着したときにはすでにアーリースタート後でしたが、話によれば100名程が走っていったとのこと。とにかく完走を目指すという人にとっては、良い仕組みかもしれません。

天候はあいにくの雨。予報では早い段階で止むようでしたが、シトシトと降る雨が身体を冷やします。走り始めればちょうど良さそうですが、待ち時間はちょっと寒さがこたえますね。
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トウモロコシの中に腕までスッポリと入れ、寒さ対策。スタート地点には地元の方やラン仲間など大勢が応援に来てくださり、談笑しながらスタートを待ちました。朝早くから、本当にありがとうございます。少しずつランナーがスタート地点へと移動し始めると、7:00からいよいよスタートです!

■スタート直後にいきなりの…
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号砲と共にランナーがスタート。私は陸連登録者なので、一番前のブロックで走り始めました。周りを見渡しても、仮装ランナーはゼロ。もう、これは目立つこと間違いありませんね。ちょっと控えめに、ブロック最後尾に並ばせて頂きました。

河川敷コースということもあり、道幅は広くありません。加えてこのランナーの数ということで、コースはしばらく混戦。もちろんこのレースに限った状況ではないのですが、雨で視界が悪いこともあり、慎重に走って行きました。

…が。

このコースでは何度か“つづら折り”で河川敷の下と上を移動します。通常のカーブと比べて急なため、曲がる際には特に周囲への注意が必要です。もちろんそれは認識しており、私も曲がる前には周りを見るようにしていました。
しかしスタートから約5km。周りを見てOKと思い、つづら折りを曲がろうとした瞬間。コーナー内側に突然ランナーが突っ込んで入り、その人の足に引っかかり転倒。手をついて転げ回るのこそ避けましたが、これが思わぬアクシデントとなりました。

立ち上がって坂道を下ろうとした瞬間、左足(ふくらはぎ下部)に突き刺すような痛みが発生。突然のことで、何が起きたのか理解できませんでした。まるで肉離れしたかのような痛みです。 さらに膝まで軋み、平地でも一向に痛みが引きません。

「これ、さっきの転倒で…」

スタート時、コンディションは悪くありませんでした。トレーニング期なので多少の疲労は残っているとしても、筋肉的な不調など無し。それが転倒によって“何か”が起きてしまった。筋肉が捻れたのか、瞬間的に大きな負荷が掛かってしまったのか。しかし今考えれば、もっと注意深く走っていれば、避けられた転倒だったのだと思います。

「とりあえず、ゆっくり走っていれば痛みが引くかもしれない」

もともと、12時間を目安にファランとして出場した大会。焦ることはありません。何よりも楽しむことが一番ですから、コース左端に寄ってゆったり進みます。後方ブロックのランナーも少しずつ追い付き始め、

「ブログ見ました!」
「いつも記事を読んでます!」


なんていう声も。これは、本当に嬉しいことです。中には「去年もこの格好でしたよね!?」なんて覚えていてくださった方もいて、ちょっと会話も弾みました。しかし約10km地点で、まるで筋が切れるのではないかというほど激痛。

「これはヤバイ」

瞬間的にそう感じ、思わずストップ。頭のなかには、不覚にもこの時点で“リタイア”が浮かんでしまいます。ふくらはぎに触れてみると、すでに筋肉がパンパン。患部は少し押すだけで痛みました。
しかし、まだレースは始まったばかり。できるだけ筋肉を使わないように、上体・体幹・腰を意識したフォームに切り替えます。足は後ろに伸ばし、できるだけ上げない。“ウォーキングの延長”のような走り方にすると、痛みつつもまだ走れるようです。

■とにかく中間エイドへ
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途中、毎年応援に駆けつけてくださるカエルさんが写真を撮ってくれました。仮装ランナーとして、応援には笑顔で応えます。痛みなんて、見せたら心配させるだけですから。

と、写真でお気づきかもしれませんが、実はルナサンダルで走っていました。今回はファンランしつつ、『100kmサンダルで走り切る』を密かな目標にしていたんです。これまで57kmは走ったことがあり、問題ないはずでした。ただ、痛みがある状態ではどうしてもシューズに比べ、筋肉への負担が大きいようです。とても走りやすいんですけどね。
ただし今回の痛みは、サンダルが悪いわけではないので注意!サンダルランは、今でももちろん推奨します。そして、痛みがシューズより大きいということは、走り方と鍛え方が足りないんですよね。これから、しっかり鍛えなおさなくてはいけません。
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フルマラソン距離は、ちょうど4時間程で通過。スピード問わず痛いので、ペース的には予定通りです。なんだか、痛みが広がっているのを感じます。登り坂はどうしても踏ん張ってしまうため、とても走れません。いつの間にか雨があがり、次第に気温が高くなってきました。トウモロコシ、焼けちゃいそう。

「とりあえず、中間エイドまで行こう」

この大会では、47.5km地点のエイドに荷物をドロップすることができました。なにせ初の100kmサンダルでしたから、念のためということでシューズもドロップ。そう、シューズを履けば、少しは痛みが和らぐかもしれません。そして毎年この中間エイドは充実していて、地元・五霞町のボランティアから元気をもらえます。
正直に言って、「やめるかどうか」の判断に悩んでいたタイミング。しかしやめるにしても、中間エイドまでは行きたい。柴又100Kは折り返しコースなので、中間エイドまで行けば、ほぼすべてのスタッフ&ボランティアに会えるんです。せっかく大会を盛り上げよう、ランナーを支えようとしてくださっている方に、一度も会わず終わるなんて…

ということで、目指すは中間エイド!地面に沈みそうになる目線をなんとか上げて、前へ前へと進みます。

■パワーをもらってリスタート!
1557428_918026651573136_8700420806073850752_n47.5kmの中間エイド!今年も、五霞町の方々が盛り上げてくれていました。エイドに到着すると、

「今年も来てくれたんですね!」

というボランティアスタッフからの声。元気な若者たちと、写真も撮らせて頂きました。本当に感謝です。

中間エイドには、食べ物も豊富。うどんを2杯と地元の野菜(トマト&キュウリ)を食べながら、五霞町の方々としばしの談笑。他のランナーとも会話しつつ、まずは一休みです。応援の方々も大勢いらっしゃって、

「とりあえず、辿りつけてよかった」

と心から思いました。応援、スタッフ、ランナー。この一体感は、ウルトラマラソンの楽しさですね。知らないランナー同士でエアサロンパスを貸し合う姿もあり、素晴らしと思いました。
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ドロップした荷物を取って、サンダルからシューズ(Hoka)に履き替え!実はこの中間エイドに訪れた際、まったく見知らぬ応援の方から、

「次はゴールで待ってるからね!頑張って!」

と声を掛けてもらいました。その他にも、各エイドで「戻ってくるの待ってるね」などと温かい言葉を頂き、それがずっと支えになっていたんです。

「この声に応えたい」

中間エイドでのリタイアを考えていた私にシューズを履かせたのは、この思いでした。ゴールには、きっと地元の知り合いも待っていてくれる。自宅では、いつものように完走メダルを楽しみに待つ子供たちがいるんです。

エイドで休んだのは、20分ほどでしょうか。かなり長く滞在しました。前半は余裕を持ったペースで進んだので、時間はまだまだ余裕があります。すべて歩いたら厳しいけど、進んでみなければどうなるか分からない。“無理はしない”ことだけを自分に誓い、後半戦へ向けてリスタートです!

■気持ちを切らさない
エイドでしっかりストレッチ、そしてシューズに履き替えた効果があってか、約60kmまでは快調に走ることができました。痛みは、走れないほどではない。途中の折り返し、思いがけず会えたトライアスロンチームの仲間、そしてスタート前に知り合った地元小学校の先生からパワーをもらい、

「これ、意外と行けちゃうのでは!?」

なんて勘違い。ただ、こういう勘違いは大事です。気分が勝手に盛り上がりますからね。ただし、それも長くは続きませんでした。
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60kmを過ぎてからは、痛みに加えて足が重い。左足は痛む範囲が広がり、無理な走りから右足の筋肉も悲鳴をあげはじめていました。そして、辿り着いた70km地点。普段のウルトラマラソンなら、残り30kmになると「もう少しで終わりだ!」と思える距離です。しかし今回は、この30kmが果てしなく遠い。
70km直後に知り合いが応援に来てくださっており、エアサロンパスで少し復活!しかし4km程すると再び走れなくなり、歩いたり走ったりの繰り返し。
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それでも、足さえ動かせば先へと進みます。80km地点に着く頃には、次第に陽が落ち始めていました。とにかくキツイい。しかし自然と、「無理かも」なんて諦めの言葉は浮かばず。

「“走る”フリーライターが、走れなくてどうすんの?」
「仮装してリタイアとか、だったら仮装すんなよ!」
「時間があるのに諦めるとか、どんだけ弱いわけ?」
 「この程度で走れないとか、よくサバイバル400kmなんてエントリーしたな」


と、自分自身に対する鬼教官的な言葉ばかりが浮かんでいました。

特に仮装。私が仮装して走るのは、自分が注目されたいからではありません。応援してくださる方、運営してくださる方に少しでも“笑い”で恩返ししたい。辛い中を頑張って走るランナーに、少しでも元気を与えたい。そして今回は、地元・葛飾を盛り上げたいという思い。だからこそ、
  • 途中で仮装を脱ぐ
  • 仮装したレースでリタイアする
ということは、自分として選択肢に入るはずがないのです。
どんなに辛くても、笑顔で走る。“走る”フリーライターとして「走る楽しみを多くの人々に伝えたい」という信念を持ちながら、自分が楽しまなくてどうする!痛みというトラブルまで楽しんでしまえ!

もっといろんな思いが巡っていた気がしますが、そんな気持ちで進んでいました。だからこそ、
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再び現れたカエルさんのカメラには、笑顔とパフォーマンスで応戦!もう、完全に足が上がっていませんね。でも、この一歩は確実にゴールへと近づいています。
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ラスト10km。この辺りになると、歩いているランナーも大勢。9:00にスタートした60kmの部の最後尾ランナーもいました。完全に自分も余裕なんてないのですが、

「頑張りましょう!」
「ナイスファイトです!」


なんて声を掛けると、誰もが応えてくれます。みんな、思いは同じなんですよね。

ちなみに80kmを超えた辺りからは、1km続けて走るのが厳しくなっていました。そのため、1km毎に“自分ルール”を設定。『200m歩いて800m走る』を続けることで、気持ちを切らさず足への負担も最小限に。ペースも7:00/km程度を維持し、目標の12時間でゴールを目指しました。スタート前に

「12時間くらいでゴールする」

と地元の方に伝えていたので、遅れたら待たせてしまいますから。どうせどんなペースでも痛いので、12時間という目安が持てていたことは良かったのだと思います。

■いざゴール!
ゴールが近づき、このままなら12時間は切れそうだと確信しました。とにかくマイペースに、無理せず前へ。残り5kmを切るとペースアップする人が出始めますが、乗せられてはいけません。5kmなんて、今の状態ではとてもスパートできないんですから。

…しかし

残り3km地点に到着して時計を見ると、1つの事実に気づきました。 

「6:00/km平均で残り走れば、11時間45分を切れるぜ?」

今年1月の宮古島ワイドーマラソンでサブ10達成してから、100kmはしばらくファンランで良いと思っていたのですが…。キリの良いタイムが射程圏内に入ると、「どうせなら」と良くが出てしまうんですね。

「ラスト2kmまで7:00/kmに抑えて、残りスパートしよう」

足は間違いなく痛みます。でも、そんなの関係なくなってしまいました。しかもゴールには、大勢のランナーや応援の方々がいるはず。中間エイドで「待っている」と言ってくれた方も、きっといるでしょう。駆け抜けてこそ、大会を盛り上げられるというものです。

ちょっと無理してしまった感が否めませんが、そこからは他ランナーに声を掛けつつごぼう抜き。後から聞いたところ、気づかないうちに知人ランナーも抜き去っていたようです。そして、
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最後の下り坂から、そのままゴールへ!写真は後撮りなので暗いですが、まだ明るいうちにゴールできました。案の定、ゴール付近は大勢の方々で溢れており、

「モロコシー!!」

との大歓声!これでこそ、仮装して走った甲斐があるというもの。たくさんの拍手に迎えられながら、3年連続でゴールへとたどり着くことができました。
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スパート中は感覚が麻痺していたのか、痛みなど忘れてしまったようです。ゴール直後に激痛が襲い、しばらく動けませんでした。そんな私の元に、次々と応援に訪れてくださっていた方々が寄ってきてくださり、心のなかでは号泣。中間エイドで「待っている」と言ってくださっていた方も、駆け寄ってくださりました。また、レース中に会話したランナーからもたくさん声を掛けていただき、お互いの頑張りを讃え合い握手!ウルトラマラソン、最高です!

ちなみに一夜明け…

「よくこれで走ってたな」と自分でも驚くほど、左足が痛いです。平地歩行は問題ありませんが、階段の昇降は本当にキツイ。しばらくは筋トレやスイムを中心に、治療に専念ですね。今月はレースが他に入っていないので、しっかり治します。

応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました!
声を掛けてくださったランナーの皆さま、本当にありがとうございました!
ランナー&スタッフの皆さま、本当にお疲れ様でした!

今回もたくさんの課題が見つかったので、これから改善していきます。来月は
  • 7/5(日)「第17回 北丹沢12時間山岳耐久レース」
  • 7/11(土)「奥多摩周遊エコ・ジャーニー99km」
に出走予定。苦手なトレイルが待ち構えているので、早く治してトレーニングせねば!もっと速く、もっと長く、もっと楽しんで走れるよう頑張ります!
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