Running Writer

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“走る”フリーライター・三河の、ランニングブログです。日々のトレーニングやレースレポートなどを、ランニングを楽しむための情報を中心に発信中。仕事や家族などその他の情報は、別ブログ『いいでしょ?僕の人生』で綴っています。


昨日10/21は、久しぶりのフルマラソンを走ってきました。
レースは「アクアラインマラソン」で、なんとアクアラインマラソンを木更津側から海ほたるまで走れるという大会。普段は車でしか入れないアクアラインマラソンを走れるとあって、楽しみにしていました。

実は年内サブ4を目標にしており、来月神戸マラソンに出られない可能性があったため、アクアラインマラソンは急遽このサブ4を狙う大会として位置づけました。気合いを入れてトレーニングに励みましたし、ベストとは言えないものの、調整上手くいってコンディションも良好。気持ちとしては、

「今日はいける」

と感じて挑んだレース。

ただ、予想外だったのが照りつける日光と暑さ。正直甘く見ていて、このことが今回アクアラインマラソンを「人生最も辛いレース」となる原因になりました。

15,000人もの参加者となった大規模な大会で、木更津市(千葉県?)を挙げて開催されたレースでした。10:00のスタートでしたが、私は列の真ん中あたりだったので号砲も聞こえず。周囲のスタッフさんが拍手をし始めたことで、

「あ、スタートしたんだ」

と気づきました。
実際にスタートラインへたどり着いたのは、それから7分後のこと。大きい大会だと、これは良くあることです。

参加者に対して道が狭く、しばらくは混雑の中を走ることになりました。沿道にはたくさんの方々が応援して下さっており、それだけで元気が出てきます。
しかし焦って間をすり抜けると、余計な体力を消費してしまうので我慢。道路の真ん中にポジションを取って、視線に入る場所が空いたときだけ他のランナーを抜きながら、6kmくらいはゆったりペースで走りました。

8kmに到達したところで、平均5分30秒/kmの良いペース。
今回のペースはアップダウンが意外とあるので、坂でのペースダウンを考えるとイメージ通りの入りペースでした。

9kmの地点。ついにアクアラインに入ります。
少し手前から見えたアクアラインには、海ほたる近辺に大きなアップダウンが見えます。実際に走るとそこまで感じないのですが、正直驚くほどのアップダウンで少し驚きました。

アクアライン入り口に着くと、普段は車でしか通らないゲートが開いていて、通過するときには凄くワクワクしたのを覚えています。実は車ですらアクアラインは走ったことがないので、人生初のアクアラインがマラソンとなったわけです。

そして、アクアラインマラソンに入ると…

ただ目の前に広がる、広大な海。海の真上を走っているのだと想像すると、これは本当に感動しました。

海ほたるまでは、往復で9kmほど。景色に時折目をやりながら、まっすぐなアクアラインマラソンを走っていきます。海ほたるで折り返してくるランナーがいるので、そんなランナーを見ているだけでも楽しく走れました。

ちなみにすれ違ったとき、猫ひろしさんや、安田大サーカスのくろちゃんを発見。くろちゃんは既に10kmの地点で歩いていましたが、あの体格でここまで走ってきたのは凄いと思います。
私は今回もお馴染みのピンクの水玉ウェアで走ったのですが、同じチームメンバーも複数参加。すれ違うたびに声を掛け合うことで元気が出たし、仲間がいることを改めて嬉しく思えます。

アクアラインを降りると、20km地点が目前です。ここまでの平均ペースは、5分25秒/km。景色やランナーを見ながら走っていたためか、自然と少しペースが上がっていたようです。
しかし21km(半分)地点を通過して、脚の調子はまだまだ良好。

「これは、このままいける!」

そう思ったのですが、ここからが辛いレースの始まりでした。ここから先は正直あまり距離など覚えていないのでアバウトなのですが…
23kmほどの地点で軽快に走っていると、いきなり頭痛がして息苦しくなりました。すると頭がフラッとして、その場で倒れ込み嘔吐。
(汚い話で、すいません…)

近くに救護スタッフの方がいらっしゃったのが、幸いでした。日陰で止まり、スタッフの方にもらった氷で首後ろを冷やすと、吐き気はおさまったので少し歩き始めました。

氷が溶けたので給水所でゴミ箱に捨て、水を1杯もらって再びゆっくりと走り始めます。しかし25kmを過ぎたあたりで、とにかく喉が渇き、全身に力が入らないのを感じました。体が熱くて、意識が遠のいていくのを覚えています。

再び脚を止めて歩き出し、沿道に設置された救護所へ。
熱が39度近く(良く覚えてません…)まで上がり、熱中症に加えて脱水症状になっていました。給水はこまめに取っていたのですが、熱中症で発熱が起きていたようで、発汗が促進されて脱水に繋がった様子。

スタッフの方には、リタイアを勧められました。しかしどうしてもリタイアだけはしたくないと伝え、とりあえず眠って様子を見させてもらいました。
水分を取って体を冷やしながら20分ほど眠り、熱は下がりました。スタッフへ先へ進みたいと伝えると、35km地点までは絶対に走らない(歩く)ことを条件に了解を得ることができ、再びコースへ戻ります。

体調はある程度回復したのですが、太ももに痙攣、脚はむくんで靴により圧迫され痛む。走れと言われても、しばらく走れそうにない状況。とりあえず、言われたとおりトコトコと歩き始めました。

歩いていると、走っているときとは違うものが見えてくるもの。沿道に、ランナーが捨てたゴミがあまりに多いことに気づきました。どうせ歩くしかないので、目についたゴミを拾いながら歩き続けること10km。途中の給水所ではしっかり水分を取って休み、水の入ったコップを片手に歩きました。

途中、お腹がグ~っと鳴ったのは覚えてます。レース中にお腹が鳴るのは初めてでしたが、エネルギーを使い切っていたようです。
歩いている間、むしろ走っているよりキツかった…
歩きの10kmは、体調のこともあってか途方もなく長く感じました。

35kmに着き、少し走ります。しかし500mくらいしかもたず、また歩く。そこで1kmを2つに分けて考え、500m走る→500m歩くで3kmほど体を再びランモードに戻そうと考えました。

実際にはラスト3kmまでこのまま歩く・走るの繰り返しなのですが、ゴールを目前にすると…人って凄いもんです。ゴールするという気持ちが先行して、自然と脚は進められるようになりました。とはいえ体中に力が入らないので、走っても6分/kmペースなのですが、

「最後は沿道に感謝して、笑顔で走ろう」

と決めて、声援を送ってくれる方々に

「ありがとう!」

とお返しの声を掛けながら、顔を上げているときは出来るだけ笑顔を作るようにしました。ただ知人は私の顔を見て脱水状態だとすぐ分かったようなので、笑顔は作れていなかったのかもしれないですが…

ラスト数百mの地点で、いつもお世話になっている同じ葛飾区ランナーからの声援。そしてさらに、チームの応援団長も駆けつけてくれていました。その瞬間になんだか涙が溢れそうに(実際泣いてはいませんが…)なるほど感動して、

「やっと戻って来れたんだ」

という実感が沸きました。

結果は、手元で5時間06分のフィニッシュ。
フラフラでしたが、なんとかゴールまで辿り着けました。密かに5時間は切れるのではと言い聞かせながら走っていたのですが、ゴール出来ただけで今回は良かったと思っています。

暑さという環境を甘く見たこと。
そして、もちろん走力そのものも未熟であること。
これまでで最高に辛いレースでしたが、大切な経験になりました。

実は前に走ったフルマラソンは、6月の喜多マラソン。プライベートな事情で自ら30km付近にて脚を止めてしまい、なんとも言えない気分を味わいました。だからこそ、今回はなんとしてもゴールしたかった…という思いがありました。

歩きが多かったので、脚への疲労はあまり残っていません。
次は11/4の成田POPマラソンで、久しぶりのハーフマラソン。
そして11/25は神戸マラソンなので、フルマラソンは神戸でリベンジ!

今回の教訓を活かして、さらにトレーニングに励もうと思います。
応援して下さった方々、本当にありがとうございました。
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