Running Writer

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“走る”フリーライター・三河の、ランニングブログです。日々のトレーニングやレースレポートなどを、ランニングを楽しむための情報を中心に発信中。仕事や家族などその他の情報は、別ブログ『いいでしょ?僕の人生』で綴っています。


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1月20日(日)は、2013年初となるハーフマラソンに出場してきました。

家からもほど近い場所で行われる、新春東京喜多マラソン。ただ実は、前日夜に思わぬアクシデントに遭っていたのです…。

 

自宅にて落ちそうになった次男(2歳)を助けたところ、次男を抱えたまま階段を落下。お尻から落ちたのですが、最後に階段の角で背中を強打。一瞬息が止まり、しばらく息苦しいくらいに強い衝撃で、その夜は痛みで何度も起きるほどでした。

(次男は無傷で無事だったので、なんとかセーフ)


翌朝も痛みは変わらず、所作によってときおり激痛が走ります。痛む箇所を調べてみると、どうやら肋骨に痛みがある様子。悩みましたが、来週には自分の中で重要なポイントレースが控える中で、どうしても走っておきたいハーフマラソン。そのため“無理しないこと”を前提に、準備を整え痛み止めを飲んで出かけました。

 

薬が効いたのか、痛みはあるもののその程度は軽減されています。この効果がレース終了まで持続することだけを願い、いざ会場へ。

スタート40分前に会場へ着き、一緒に出走する仲間と合流してスタートの時を待ちました。 

スタートラインに立ってしまえば、もう走るしかありません。狭い河川敷に対してなかなかの出場者数だったので、序盤はゆっくりと走っていきます。2km程でちょうど体が温まってくると、集団もバラけたのでぐいぐい前へと進んでいきました。

 

ここまで平均して4:40前後だったペースを、4:30まで引き上げていきます。調整の一貫として余裕を持ったレースにする予定だったのですが、天候が素晴らしく脚も快調だったため、ペースを上げて自己ベストを狙うことにしました。

 

背中の痛みは走りに集中しているからか、ほとんど感じません。一応気に掛けてはいるのですが、走りに支障の出るような痛みは起きませんでした。周回コースを折り返すと向かい風でしたが、それでもペースを維持して1周回(約10km)を通過。

 

実は前日に足柄峠を走ったので疲労があったのですが、ここにきて少し脚が重く感じ始めます。しかし気持ちが切れることはなく、非常に良い精神状態である自分に気付きます。無駄にペースを落とすのはもったいないので、とにかく前に進むことだけに集中して前進。15km地点通過での平均ペースは4:33。最初の2km分を挽回して、良いペースです。

 

幸いだったのは、出場者が多かったこと。またハーフマラソン出走者の10分前にフルマラソンの出走者がスタートしているので、常に誰かしらターゲットを決めて抜き進んでいくことができました。

周回コースは苦手なのですが、この「抜く目標がある」ことが気持ちを昂ぶらせているのが分かります。

 

しかし18km地点。ラストたったの3kmです。
 

恐らく薬の効果が切れたのでしょう。突然変な汗をかくほどの激痛が背中に。フォームが崩れ、集中力が途切れ、明かにペースが落ちていきます。

とはいえ残り3km。ここで止まるなんてありえません。時計に目をやると、自己ベストを更新できるか非常にギリギリのライン。背中が痛いのは、もう仕方ありません。腕、そして脚のパワーを総動員して走りきることにしました。

 

痛みに耐えることで息も荒れ、汗が吹き出して体から水分を奪います。

通過するつもりだった最後のエイドでコップ半分の水を飲み、あとは気力。ゴールが見えて残り500mという頃になると、吐き気までしてきました。走っていて吐き気がするのはたまにありますが、つまり限界点を超えそうになっているんです。

 

少しでもスピードを上げると、吐いてしまいそうです。そうなっては、ここまでの努力が水の泡。とにかく必至で、頭の中で「ゴールだ、ゴールだ」と連呼しながら真っ直ぐ・・・ゴール!

 

時計を止めるのも忘れて近くのバーに寄りかかり、しばらく動く気になりませんでした。ICチップを使っているので、タイムはその場で確認できます。

完走証に記載されたタイムは【1:36:59(ネットタイム)】。ほんの少しですが、自己ベスト更新です。

 

気が抜けたのか、背中が脈打つようにズキズキ。しかし達成感と喜びで、ついタイムを見て「やった!」と声を出してしまいました。

 ほんの少しでも、記録という形でトレーニングの成果が出るのは嬉しいものです。しかしこの背中はこのままにしておけないので、早期完治のために1週間は安静にしたいと思います。

 

ハーフマラソンはスピードが上がる分、心拍も上がってウルトラマラソンのような超長距離とは違った大変さがあります。しかし“勝負”という感じがして、私はハーフマラソンも結構好きだなと感じました。

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