Running Writer

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“走る”フリーライター・三河の、ランニングブログです。日々のトレーニングやレースレポートなどを、ランニングを楽しむための情報を中心に発信中。仕事や家族などその他の情報は、別ブログ『いいでしょ?僕の人生』で綴っています。


本ブログでは公開していませんでしたが、今年8月にランニング関連のNPO法人HASHIRUを宮城県で仲間と設立しました。私は理事を務めていますが、これからウルトラマラソンやトレイル、トラックレースなど各種大会を開催予定です。少しでも多くの方々に東北を訪れるキッカケを作り、走る楽しさを広められるよう取り組んで参ります。

▶参考:NPO法人設立および理事就任のお知らせ

そんな中、この三連休を使って来年秋に開催を予定しているウルトラマラソンの試走に行いました。コースは宮城県と福島県を繋ぐ、全長100マイルの大会になる見込みです。まだ課題もあり変更は生じると思いますが、試走で目にした光景について少しご紹介しておきます。

■白石から七ヶ宿への道のり

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スタート地点は白石駅近く。試走は2日に分け、初日はここから七ヶ宿へ向けて走ります。白石川が流れ、遠くには山々が連なる自然豊かな景色。天気に恵まれたこともあり、気温も程よくまさにランニング日和です。
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蔵王方面へと向かう道中は、長い上り坂が続きます。とはいえ急坂という程ではなく、仲間と一緒に走ればあっという間。そんな中、“こけし”発祥地の一つとされる弥次郎を経由しました。

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途中で見つけた「こけし神社」は、弥次郎こけし村にあります。実は初めて訪れましたが、まさに“こけしだらけ”なスポット。こけしの歴史を学んだり、工房を見たり。土産物の販売や飲食店(白石温麺も!)もあって、意外と面白いスポットでした。宮城県出身ながら初訪問で、見知った土地でも行ったことのない場所はあるものだ…と改めて走ることの楽しさを感じます。

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道中、ちょっと横道に入った場所に温泉がありました。こちら「不忘の湯」では足湯に入らせていただき、思いがけない癒しの時間が。温泉を営むご主人がとても気さくで、ついつい長いしてしまいました。

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ちなみに、こちらは温泉で食べた“不忘の卵”。もう、ビックリするくらい美味です。半熟で殻の上部分だけを専用器具で取り、好きな味付けでいただく温泉卵。おすすめ頂いた“白だし+ごま油”のコンビネーションは、食べなきゃ損!な味わいでした。こういう、その場所でしか食べられないものをランナーに提供できたら…なんて、イメージが膨らんできます。

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時期が良かったのか、目を奪われるほどの絶景も。キレイに駆られた草原と山が、自然の雄大さを感じさせてくれます。走った疲れなんて、一瞬で吹き飛んでしまいそうです。すでにかなり高い場所まで登ってきていますが、つい足を止めて写真を撮りまくってしまいました。

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日が暮れる前に到着したのが、七ヶ宿にある滑津大滝。高い位置から水が落ちるのではなく、幅広の珍しい滝です。時間の関係もあり、ひとまず初日の試走はここまで。11月ともなると、さすがに夕方以降はかなり冷え込みます。

■美しい七ヶ宿湖、そして小坂峠を越えて福島へ

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2日目は、いよいよ宮城県を抜けて福島県へと向かいます。まずは早朝から七ヶ宿湖へ。こちらは人口湖ですが、とても綺麗な景色が楽しめました。残念ながら噴水は停止期間ですが、ほのかに色づいた紅葉との組み合わせが最高です。

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こちらは“ダム湖百選”に選ばれている「七ヶ宿ダム」。全容を見るにはコースを少し外れて行く必要がありましたが、なかなかの存在感です。

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七ヶ宿ダムの近くにある、ちょっとした立ち寄りポイントだったのが「材木岩公園」。トイレのために寄り道しましたが、思いがけない絶景に出会えました。むき出しになった山の岩肌は、確かに材木のように見えます。当日は朝早かったためか観光客も少なめでしたが、もっと多くの方に訪れてもらいたい素敵スポットです。

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小坂峠への道中にある萬蔵稲荷神社は、入口から何十個にも及ぶ真っ赤な鳥居が!観光地としても知られているのか、駐車場には何台も車が停まっています。周囲には他に何もない峠道なので、いきなり目に飛び込んできたときは驚きました。

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そして、こちらが小坂峠からの眺め。当日は雲がかかっていたのですが、これがまた幻想的な景色を演出しています。「登り切った~!」という達成感と、「これからそっち行くぞ~!」という意気込みが入り混じる感じ。とにかく、控えめに言っても“絶景”です。

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小坂峠からすぐ福島県に入り、峠を降り続けていると、途中で湧き水スポットがありました。羽州街道の山道にあり、横にある階段を上れば先ほど絶景を眺めた小坂峠に出る場所。顔を洗わせてもらいましたが、ひんやり気持ちよくサッパリしました。

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福島ではフルーツもたくさん育てられています。今回、コース上では季節柄から柿と林檎をよく目にしました。フルーツは水分と栄養が豊富なので、補給にも良さそうです。

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知る人ぞ知る!?歴史を持つスポットにも立ち寄り。こちらの「伊達橋」は阿武隈川に掛かっており、昔は路面電車が走っていたそうです。真横に新しい橋が設けられましたが、歩道橋として今も残されており、多くの方々が行き交います。

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最後に経由したのが、福島市のシンボルとも呼ばれる信夫山。広い公園になっていて、周遊路ではトレーニングに取り組むランナーもたくさん見られます。“山”というだけあってアップダウンが激しく、なかなかの走りごたえ。公園内にはいくつも展望台や神社があり、中でも目を引いたのが巨大な“わらじ”。これは毎年8月の「わらじまつり」で使用され、その都度、人の手によって運ばれるそうです。スタッフの一人に真横へ立ってもらいましたが…超巨大。いったい、何人で運ぶのでしょうか。

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険しい坂道を上ったり下りたり。しかし、その先には市街を一望する展望デッキがありました。つい子供のようにはしゃいで写真を一枚。信夫山は標高275mという低山ですが、この絶景だけで市民から愛される理由が分かります。

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最後は福島駅からもほど近い飯坂温泉へ。走った後、温かくて気持ちいい温泉で汗を流せたら最高だな~…なんてイメージしています。すっかり日が落ちてしまいましたが、ライトアップされた温泉地も良いものです。三連休ということもあり、思った以上に車通りも多く賑わっていました。

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帰宅時間の関係で入浴できませんでしたが、飯坂温泉には駅近くに共同浴場もあります。想像と違って建物の外観はキレイ!次に訪れたときは、ぜひ泉質を確かめがてら湯に浸かりたいものです。

実際に走ってこそ、分かることが山ほどあります。今回の試走を経て、良かった点と共に課題もいくつか見えてきました。開催は来年秋ですが、それまでに検討を重ね、安全に楽しめて、「また走りに来たい」と思ってもらえるような大会を作ります。NPOでの活動については公式HPやSNSで順次公開していますので、ぜひチェックしてください!
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